KOYO KAIUN CO.,LTD.

エチレングリコール (MEG, DEG, TEG)

[原料] - エチレン、塩素
[最終製品] - ポリエチレンテレフタラート(PET樹脂)、不凍液、ブレーキ液、潤滑剤、インキ、コルクの可塑剤、接着剤、包装材料、塗料、溶媒

グルコール類には次のようなものがあります。

  • モノエチレングリコール(MEG):
    最も簡単な二価アルコールで、エチレングリコール、または単にグリコールとも呼ばれます。製造方法はエチレンからエチレンクロロヒドリンを経て加水分解によって合成されます。工業的にはエチレンオキシドから製造されます。無色粘稠な甘味のある液体。吸湿性。水,アルコールには自由に溶け,エーテルには溶けにくい性質をもちます。アルキド樹脂や合成繊維,特にポリエチレンテレフタラート(PET樹脂)の主原料の一つです。
  • ジエチレングリコール(DEG):
    グリコールの一種です。エチレングリコール2分子から水1分子がとれて縮合した化合物で、エチレングリコールの反応副生成物として得られます。合成樹脂の原料で、不凍液のほか、ブレーキ液、潤滑剤、インキ、コルクの可塑剤、接着剤、包装材料、塗料などに使われます。また引火せず、有毒な蒸気を生じたり、皮膚吸収されないことから、溶媒としても用いられています。
  • トリエチレングリコール(TEG):
    グリコールの一種です。3分子縮合した化合物で、合成樹脂の原料です。トリエチレングリコールは引火点が高く、有毒な蒸気を発生せず、皮膚吸収されないため、溶媒としても用いられます。

ジエチレングリコール、トリエチレングリコールはモノエチレングリコールに比べると沸点が高く、粘り気が高いという違いはあるが、それぞれの性質は概ね同じであり、その主要な用途も合成樹脂の原料と同じです。

ペットボトル(PET樹脂)
ペットボトルの原料となるPET樹脂は2種類の素材から作られています。
弊社が輸送する頻度の高いモノエチレングリコール(MEG)と精製テレフタル酸(PTA)から作られています。重量比:30%(MEG) 対70%(PTA)。
PET樹脂は透明性に優れており、シートやフィルム、ボトルの形状で使われることが多いプラスチックです。このプラスチックは様々なところで使われており、ペットボトルの他にも絶縁材料、光学用機能性フィルム、磁気テープ、写真フィルム、包装フィルム、惣菜・佃煮・フルーツ・サラダ・ケーキの容器、飲料カップ、クリアホルダー、各種透明包装(APET)、合成繊維、容器全般に使われています。

ペットボトル(PET樹脂)
ペットボトル(PET樹脂)
ペットボトル(PET樹脂)

フリース
フリースの原料はMEGから出来るポリエチレンテレフタレート(PET樹脂)です。
ポリエチレンフタレートを繊維状にしたものがフリースに使用されます。
その特長として軽量さ、保湿性、肌触りの柔らかさということが挙げられます。
速乾性にも優れています。原料のPET樹脂はペットボトルから繊維へといったリサイクルが可能であるため安価です。
PET樹脂を繊維化する過程で抗菌素材を混ぜ合わせることで抗菌性をもつ合成繊維にすることが可能であり、着色時に影響を与える染色性にも優れるといった特性を持っています。
現在、衣類の半分以上の素材にポリエチレンテレフタレート(PET)が使用されています。

フリース
フリース

不凍液
エチレングリコールは、特徴として毒性が低く水によくとけ融点が低い。また不揮発性で、環境中にも蓄積されず安価です。
そのため自動車用不凍液としてよく用いられています。

不凍液